最終更新日 2024年2月27日
天然木の家具は様々な種類のものがあって素敵ですが、具体的にどのようなものが該当するのか知らない人は少なくありません。
材料は一般的に無垢材と突板に分類されるのですが、天然木は全て無垢材だと勘違いしている人もいます。
間違った知識を持っていると理想とは違ったものを購入してしまう可能性があるので、まずは基礎的な知識を知っておくことが大切です。
無垢材と突板の違い
無垢材は一本の原木から直接切り出して乾燥や製材した材料をあらわしており、突板は薄くスライスしたシート状の木を板やベニヤなどの芯材に貼りつけたものをあらわしています。
どちらも外には天然の木材が見えるようになっているので見た目は変わりませんが、無垢材のほうが強い強度で、突板のほうが弱めの強度であることに注意しておきましょう。
無垢材のメリットは強度以外に年月が経つほど色合いが熟していく、木の香りや肌触りを楽しみやすいというものがありますが、その一方で割れや反りが生じやすい、重かったり高価であったりすることがデメリットです。
突板の場合は無垢材と同じ美しい見た目だけれど軽い、安価であるという特徴がありますが、無垢材にあるような調湿性や月日が経つことによる成熟は味わえなくなります。
天然木の家具を選ぶのであれば、無垢材を使用しているのか突板を使用しているのかをまずチェックしましょう。
参考>>天然木化粧繊維板
天然木の種類
無垢材と突板の違いだけではなく、天然木そのものも豊富な種類があるので、選んだものによって部屋の印象が大きく異なるはずです。
代表的な種類を紹介していくので、木の種類もしっかり選ぶことができるようにしておきましょう。
⒈オーク
まずは「オーク」がありますが、これはナチュラルでクセのない色合いなので、どんな雰囲気の部屋でもマッチするという特徴があります。
まっすぐな木目の中に虎斑という模様が浮き出ているのが大きな特徴であり、オークでできたテーブルやイスを実際に見たことがある人は多いはずです。
カントリー調やナチュラルスタイルが好きな人、優しい雰囲気の部屋にしたいという人におすすめだと言えます。
⒉チーク
「チーク」は赤褐色のものであり、深みのある色なので部屋が落ち着いた印象になるはずです。
チークという言葉を聞いたことがない人もいるかもしれませんが、北欧家具の材料として用いられることも多いので目にしたことがある人は少なくないでしょう。
現在では生産地が限られてしまっている希少な木材となっているので、チャンスがあれば積極的に選択したい種類だと言えます。
深みがある色合いであるため、シックな雰囲気が好きな人やアンティーク品が好きな人にもピッタリです。
書斎などの家具に取り入れると、落ち着いた空間で本を読んだり仕事を行ったりすることができるでしょう。
⒊パイン
「パイン」も有名な木材の種類ですが、どちらかと言うと白っぽさがある色合いなので部屋を明るく見せる効果があります。
マツ科の針葉樹から切り出される木材であり、節の入った木目は味わいがあるのでシンプルなテーブルや椅子でも寂しさが感じられません。
主張が強すぎることはない風合いなので、あらゆるインテリアにマッチする木材だと言えます。
リビングなどに置くと木材の持つ色味によって、部屋の雰囲気が一気に明るいものとなるでしょう。
⒋アカシア
「アカシア」は衝撃や曲げなどに強いので、長く使用し続けたいものにおすすめな素材です。
衝撃や曲げに強いだけではなく腐りにくいといった特徴があるので、キッチン用のものに使用されることが多く、食器棚やキッチン用チェストに使用されることも少なくありません。
天然感のある木材であまり加工されていないものを使用した棚などは腐りやすい傾向がありますが、アカシアは木材自体が腐りにくさを持っているので、キッチン周辺でも安心して使うことができます。
⒌アメリカンチェリー
「アメリカンチェリー」は赤褐色や赤めのピンク色をした柾目が特徴的な素材であり、柔らかな印象を持っている木材です。
流れるような柾目はシンプルながらも味わいがあり、決して寂しい印象にはなりません。
柔らかな雰囲気なので女性が選びやすい種類ですが、温かみがあるので落ち着ける空間を作りたいと考えている人におすすめです。
温かくて可愛らしい印象のテーブルや棚がほしいと思っている人に、アメリカンチェリーの木材はピッタリだと言えるでしょう。
まとめ
天然木には非常に多くの種類があるので、自分の好みに合ったものを選択することが大切だと言えます。
木材そのものだけではなく、それがどのように加工されているかによっても種類が異なるので、まずは天然木の家具について正しい基礎知識を身につけておくようにしましょう。
家具の素材は様々なものがありますが、天然の木を使用したものは温かみや自然さが感じられ、部屋に取り入れることでリラックス効果も期待することができます。
基礎知識や木材の種類ごとの特徴を把握し、好みや部屋の雰囲気にマッチするものが選択できるようにしましょう。