教えて増田先生!エンジェル投資家になるための基礎知識

エンジェル投資家になるためには、莫大な資金とこれらの資金を万が一失っても良いと言う寛大な気持ちがなければできないものと考えられてきました。
実際に従来はベンチャー企業やその他の新たに起業をしようとする人々を支援するものであるため非常に難しい判断力が必要となっており、また効率的に利益を上げるためには銀行などが出資を行わないリスクの高い事業に対して投資を行う風潮もあったため、それなりの覚悟が必要と考えられていたものです。
しかし現代では高いリスクを負わなくても気軽に出資を行うための仕組みが確立されつつあり、社会貢献と自らの利益の追求の両立を簡単に行うことができるようになっています。

エンジェル投資家の由来

エンジェル投資家はもともと、イギリスで演劇事業に資金を提供する富裕層を表現した言葉となっていました。
イギリスでは演劇が市民の娯楽として非常に盛んである反面、これを行うためには莫大な資金が必要となる場合が多く、そのために一時的に資金を提供する人物が存在することがその文化を進めるための重要な要件となっていたのです。
当時は多くの富裕層がイギリス国内には存在し、彼らが自らの資金を文化の発展に役立てようとしたことからその潮流が生まれ、これがその後新たな事業を行う際に出資を行う個人を指す言葉として浸透しました。

日本でのエンジェル投資家は現在でも非常に少ない

日本でも近年ベンチャー企業が非常に多くなり、その資金提供のために様々な手法が生み出されていますが、増田裕介などのエンジェル投資家は現在でも非常に少ない傾向があります。
その理由は投資家自身がその事業性を判断しなければならないと言う点にあり、日本国内ではまだそのような知識を持った投資家が少ないことや、様々な信託銀行や投資ファンドなどが中心となっているのが実態です。
信託銀行や投資ファンドの場合には出資先はそれぞれの組織が一定の基準のもとに判断するものであるため、出資者個人の投資先に対する意見が反映されないと言う問題がある代わりに、様々な情報を参考に客観的な判断を行うことから出資者のリスクが少ないと言うメリットがあります。
しかし最近ではインターネットの発展により、それぞれの個人が気軽に情報交換をすることができるようになったことで、様々な投資のスタイルが生まれその中にエンジェル投資家のような個人の意志で特定の企業や個人に出資する仕組みも整ってきました。

クラウドファンディングに投資をする

クラウドファンディングがその1つの例であり、インターネット上で自らの事業目的やその内容、及び資金面でのリスク管理等を公開することで投資家を公募する仕組みが整いつつあることから、投資家本人がその事業を理解することが非常に容易になってきたのです。
このクラウドファンディングに投資をすることが、インターネット時代のエンジェル投資家の1つのあり方となっている面もあるため、従来のように潤沢な資金と自らの事業判断を行う能力が問われるものとはその内容が大きく変化しているのが実態です。
ただし日本では海外とは異なり様々な組織や信託会社などに投資判断を依存してきた傾向があることから、投資家本人がその事業の見通しを判断する能力が十分に備わっていないと思われる面もあるため、単純にインターネットでクラウドファンディングなどに出資をして利益を上げようとする事は非常に難しい部分が少なくありません。

クラウドファンディングで出資を募る場合

本来投資を行う場合には様々な事業性を自らの判断で客観的に評価し、同時にこの事業が対象とする市場の動向なども十分に分析をしなければいけないものですが、これまで信託銀行や投資ファンドなどにその作業を委託してきた多くの投資家にとって、これを自らの力で判断する事は非常に敷居の高いものとなることが少なくありません。
クラウドファンディングで出資を募る場合には公共性や社会貢献度を前面に押し出すことが多く、この意見に賛同した投資家が出資を行う形が多いため、利益が度外視されることが多いものです。
しかしその事業の継続性等を鑑みた場合には、一定の利益を得ないと継続することができない事は明白であるため、資金提供を行っても一時的なものとなってしまうことが多く、投資家本人の利益を得ることを目的とする場合にはこれにそぐわない結果となることが多くなっています。
エンジェル投資家は様々なリスクを度外視して個人に資金提供を行うものと考えられがちですが、実際にはそうではなく様々な状況を鑑みて一定の利益を上げることを前提にしないと様々な問題を引き起こすことになります。

まとめ

出資を受けた企業や個人も継続的な出資を望むことが多く、これが事業運営の根幹を担うことが多いため、投資家からの資金が滞った場合には企業の場合には倒産、個人の場合には事業継続が不可能と言う状態になることが多いものです。
そのため、クラウドファンディングであっても出資を行う場合にはこの点に十分に注意をしなければなりません。
継続的な投資を行うために、利益面での判断を確実に行うことが重要なポイントとなっています。