KRH株式会社の誕生と歴史

岐阜県に本社所在地のあるKRH株式会社は、東京の支社や埼玉の神奈川の支店など、兵庫や宮城を含めて各地に拠点を展開している企業です。
業種は1988年の設立当初から一貫して建設業で、工事現場の仮設足場を中心とした事業に特化しているのが特徴です。

 

KRH株式会社の主力商品はクサビ式足場

主力商品はハンマーではめ込んで組み立てを行う、いわゆるクサビ式足場です。
現在の社名になったのは2006年のことですが、会社設立時からクサビ式足場1本でビジネスを行い、製造販売やリース事業を手掛け始めていたのは確かです。
ブレない経営は社名が数回変化する中でも変わらず、30年以上の経営の歴史の中で、主力商品や経営方針が大幅に変化したことはないです。
それどころか、KRH株式会社は2000年代に入ってから他社とのOEM協力を強化したり、クサビ式足場をベースとした次世代足場の開発に注力しています。
同社の本気度は、2012年に次世代足場のOEM製造工場が、工場経営に特化する企業の設立と共に設置が行われたことから分かります。
そこまで仮設足場に入れ込む理由はやはり、クサビ式足場にまだまだ可能性を感じていたり、工事現場における仮設足場の重要性を理解しているからに他ならないでしょう。

 

年間売上高はグループ全体で210億円に到達

商品や事業を変えずに、約30年ものあいだ安定経営を続けてきただけでも驚きですが、これからも商品開発を続けるつもりで工場を設置しているのも凄いです。
従業員数は100名超といったところですが、年間売上高はグループ全体で210億円に到達しています。
株式会社ではありますが、非上場で決して規模は大きくないですし、全国規模かといえば営業エリアは限られます。
しかし、全国の何処からでも依頼を受けたりニーズに応える為に、約300の加盟店やフランチャイズで対応しているわけです。
外国人を対象とした日本語教育事業や、留学生をサポートするグループ会社は存在しますが、主力はあくまでもクサビ式足場のKRH株式会社です。
その為、売上高の大部分は仮設足場事業によって生み出されているといえるでしょう。
特化型で実質的に取り扱う商品は1つですから、製造や販売、リースにレンタルといった事業展開はあるにしても、クサビ式足場に集中して商品やサービスを提供できます。

 

早期に一本化を決めた理由

KRH株式会社は、クサビ式足場が誕生した初期から、製造販売や改良に取り組み続けています。
早期に一本化を決めた理由としては、工事現場での需要と将来性があって、従来の仮設足場とは違う魅力に気がついたからと考えられます。
それまでの仮設足場といえば、強度や足場に不安がある単管足場や、間伐材の有効活用ができて自然に優しいものの、質のばらつきが大きい丸太足場が主流でした。
一方、クサビ式足場は製造品質管理が厳しく、高いレベルでばらつきの少ない品質を実現することが可能です。
最初から一定以上の強度が保てる設計なので、部材の品質に問題がなければ、足場全体の信頼性が高まることになります。
KRH株式会社は現場からのフィードバックを分析、改善に活かすことでクサビ式足場の信頼性向上を図っています。
改良点が即座に反映できるのは勿論、自社に専用の工場を設置しているからです。

 

工法の開発とシステム化、ユニット化も並行して研究開発が行われている

工場には溶接やメッキもできる設備が一通り揃っているので、どの部分に改良点が見つかっても直ぐに改良を試すことができます。
会社が誕生してからというもの、フィードバックと製品の改良が繰り返されてきていますが、近年は自社工場によってこのサイクルが加速しています。
工法の開発とシステム化、ユニット化も並行して研究開発が行われていますから、今後も信頼性の向上やコストダウン、施工のしやすさの改善などに期待できます。
元々クサビ式足場はコスト面に優れていますし、組み立ての効率や解体についても他の仮設足場をリードします。
可搬性は良好で部材の保管に大きなスペースを必要としませんから、そういったところも魅力的です。
つまり、KRH株式会社は早い段階でクサビ式足場の真価やポテンシャルを評価して、もっと使いやすい仮設足場としての改良を押し進めている形です。
OEM製造が行えるほどの自社工場なら、これまでに蓄積してきたノウハウと合わせて、新たに仮設足場を開発することも可能でしょう。
ところがそれをしないのは、同社が苦楽を共にしてきた技術者達を大切にしていたり、クサビ式足場のパイオニアのプライドがあるからです。
経営面の成長の意欲については分かりませんが、更にクサビ式足場が使われるようになったり同社の評価が高まれば、自然と企業も成長していくはずです。

 

まとめ

非上場の株式会社なので、株主の意向を気にしなくても良かったり、独自のアイデアを商品に反映できるのが強みです。
株式公開は資金調達においてメリットがありますが、同時に独自性が損なわれてしまうデメリットも存在します。
その点、非上場企業は外野の声に左右されることなく一貫した経営を続けられますし、同社は売り上げが安定していて資産も十分なので心配無用です。